動画制作の流れを解説!動画制作を依頼するなら知っておきたい納品までのプロセス
動画制作
動画制作を外注する際、依頼する前にどのような情報を準備すればいいのか?また依頼してからどのような流れで納品されるのか?気になるところですよね。
動画制作はオーダーメイドがゆえに納品までに様々な工程があります。
動画制作に必要な流れを理解することで、いざ外注する際に制作会社とのやりとりもスムーズに進むことはもちろん、目的にあった動画を作成するためには準備をしっかりすることがとても重要です。
本記事では動画制作を制作会社に依頼する際に知っておくべき、依頼する前の準備と動画制作の一般的な流れについて、ご紹介いたします。
目次
【発注前】動画制作会社に依頼するまでの準備
まずは制作会社に依頼する前段階で、クライアントが準備すべきことと必要な工程について説明いたします。
動画制作会社に依頼するまでの準備:動画制作の目的をまとめる
動画制作会社とのやり取りが始まる前に、まずは自社内で動画制作についての要件を整理しましょう。最も大切なのは、動画制作の目的です。
今回の動画はなんの目的で制作するのか?動画を使ってどのような成果を求めているのか?を整理しましょう。
目的をしっかりと定めることは、動画制作をスムーズに進めるためにとても重要になります。
動画制作会社に依頼するまでの準備:動画のターゲットと活用方法(掲載媒体)を決める
目的が整理されたら、次はターゲットと活用方法(掲載媒体)です。
誰に見てもらいたいのか?そのためにどんな媒体が適切なのか?を決めましょう。
例)サービスの消費ターゲットとなる10代学生にみてもらうために、TikTok広告を検討 等
動画制作会社に依頼するまでの準備:制作する動画コンテンツのイメージを固める
制作したい動画のイメージが具体的にある場合は、制作会社にイメージを伝えるための準備をしましょう。youtube等からイメージに近い動画を探して見せると話がスムーズです。
特に動画イメージが固まってない場合は、動画制作会社に提案を求めるスタンスでも良いです。
その際は動画制作の目的、ターゲットと活用方法をしっかり伝えましょう。
動画制作会社は動画の表現方法についてアイデアと引き出しを豊富に持っているので、素人では思いつかないようなアイデアでクライアントの目的を満たす動画を提案してくれます。
動画制作会社に依頼するまでの準備:動画制作の予算を決める
動画制作を外注する際に、動画制作会社から必ず聞かれるのが「予算」です。ざっくりで構わないので予算も決めておきましょう。
動画はオーダーメイドで制作されるものなので、予算によって納品物のクオリティーが変わります。
そもそも動画制作の費用相場がわからないという場合は、制作したいイメージに近しい実績から費用を訪ねてみると良いでしょう。
動画制作会社に依頼するまでの準備:動画制作の納期を決める
動画を使用する日にちが具体的に決まっている場合は、動画制作会社への最初の相談時に納期も伝えましょう。
制作会社は複数の案件を同時に進行させるので、タイトなスケジュールで制作しなければならない場合はその分費用が高くなります。
依頼してから納品までの期間は、だいたい一ヶ月〜三ヶ月程度の場合が多いです。
動画制作会社に依頼するまでの準備:動画制作会社数社に見積もり依頼
上記の情報が整理できたら、実際に動画制作会社に問合せをして概算見積もりを出してもらいましょう。
「動画」と一言で言っても、表現方法は様々です。実写動画、アニメーション動画はすでにおなじみのこと、3DCGで制作された動画など、いろいろな表現の動画があります。
制作したい動画のイメージが固まっている場合は、動画制作会社のHPで制作実績をみて、イメージしている動画に近い事例があるかを確認しましょう。
動画のイメージがなく、動画制作会社からの提案が欲しい場合は、実績が豊富でアイデアの引き出しが多そうな会社を選びましょう。
だいたい3社〜5社で見積もりを取り、費用や対応力を比較して依頼先を決めるとよいでしょう。
この段階では、事例をもとにした概算費用を伝えるだけの動画制作会社、無料で絵コンテを作成して提案をしてくれる動画制作会社、と様々なスタンスの会社があります。対応力をみて決めると良いですね。
【発注後】動画制作の流れ
ここからは動画制作会社へ発注した後の流れについて説明いたします。
作成する動画の表現方法によって制作の流れも変わりますが、ここでは昨今の表現方法として代表的な「実写動画」と「アニメーション動画」について解説いたします。
実写動画orアニメーション動画
実写動画とアニメーション動画、それぞれと相性の良い動画の種類とメリット・デメリットを紹介いたします。
実写動画 | アニメーション動画 | |
---|---|---|
相性の良い動画 | ・店舗や施設の紹介動画 ・有形のサービス紹介動画 ・インタビュー・リクルート動画 |
・ソフトウェア等の無形のサービス紹介動画 ・イベントなどの告知動画 |
メリット | ・臨場感が伝わる ・共感を得やすい |
・無形のものをビジュアル化できる ・伝えたいメッセージを制限なく表現できる ・コストを抑えて制作可能 ・修正、変更、量産に強い |
デメリット | ・コストが高くなる傾向にある ・関係者が多くなるため、変更や修正が難しくなる傾向 |
・リアリティを伝えることには不向き |
“実写”動画を制作する場合の流れ
まずは実写動画の制作フローについてご説明します。
“実写”動画を制作する場合の流れ:プランニング(企画・構成・台本作成)
期間:1週間〜2週間
1.絵コンテ作成
動画を制作する際に必ずつくるのが「絵コンテ(シナリオ台本)」です。
絵コンテは台本に絵の情報を加え、動画の仕上がりをイメージしやすい形にしたものです。絵コンテは動画制作をする際の骨格となります。クライアントとやり取りをしながら修正を繰り返す場合がほとんどです。
2.キャスティング
キャスティングとは動画の出演者を決めることです。会社紹介動画や採用動画を制作する際は、実際に働く社員さんをキャスティングする場合もあります。役者に依頼する場合は、オーディションで出演者を決める場合もあります。
“実写”動画を制作する場合の流れ:撮影準備
目安期間:1〜2週間
1.ロケハン
ロケハンとは、ロケーション・ハンティングの略で撮影場所を下見することです。ロケハンの際は、撮影の許可取りや、撮影するアングル決め、光の入り具合など、撮影に必要な様々な要素を確認していきます。
ロケハン行うことで「思ったより暗くて照明を持ち込むべきだった」など、撮影当日に起こりそうなトラブル要素を事前に解消できるため、ロケハンは非常に重要です。撮影で起こりそうな様々なことを想定し、ロケハンを行います。
2.香盤表の作成
香盤表とは制作用語でいわゆる撮影スケジュールのことです。その日の集合時間や場所、撮影するシーンやカット、時間設定、出演するキャスト、小道具などが撮影の順に記載されており、関係者全員がこれを元に動きます。
撮影を円滑にすすめるために最も重要となるものです。
3.機材の準備
カメラや照明機材、レフ板、小型のマイク、撮影の小道具で必要となるものや衣装の準備をします。
動画制作会社が自社で保有していない機材が必要な場合はレンタルで借りる場合もあります。ここで必要なものをきちんと準備できるかどうかは、ロケハンや香盤表の密度と関係してきますので、しっかりと事前準備をする必要があります。
“実写”動画を制作する場合の流れ:撮影
目安期間:1日〜
台本をもとに撮影を行います。
クライアント様は撮影には必ず立ち会い、撮影した画がイメージ通りのものになっているかチェックしましょう。
撮影を終えたあとで「素材が足りなかった」という事態になると、キャストにもスタッフにも追加費用がかかることになるので注意が必要です。
“実写”動画を制作する場合の流れ:編集
目安期間:2週間〜
パソコンと動画編集ソフトを使い、撮影した素材を絵コンテ通りにつないでいく作業を編集といいます。編集作業ではテロップ(字幕)を入れたり、BGMを入れて動画を形にしていきます。細かいところまでこだわることで、動画の仕上がりイメージがいいものになるでしょう。
編集した動画は、クライアントの確認、フィードバックをもとに修正します。
修正のやり取りを最小限にするためにも事前準備が肝心です。
“実写”動画を制作する場合の流れ:MA・効果
期間:1日
編集が終わった後の映像にナレーションやセリフ、効果音、音楽などを入れて、映像作品における音の最終調整をする作業をMAといいます。
ナレーション収録はスタジオを借りて行う場合がほとんどです。収録の際はクライアント立ち会いのもと行うことがおすすめです。修正箇所などその場で調整して仕上げていきます。
“アニメーション”動画を制作する場合の流れ
“アニメーション”動画を制作する場合の流れ:プランニング(企画・構成・台本作成)
期間:1週間〜2週間
実写動画と同様に、絵コンテを作成します。
アニメーション動画はイラストを動かして制作する動画なので、イラストのテイストやキャラクターの種類、ナレーションの必要性などを具体的に決めていきます。
“アニメーション”動画を制作する場合の流れ:素材・イラスト制作
目安期間:1週間〜
動画の動きを付ける前段階として、キャラクターや背景などの素材となるイラストを制作します。クライアントは素材を確認し、イメージ通りの形になっているかを判断します。
“アニメーション”動画を制作する場合の流れ:アニメーション制作(編集)
目安期間:2週間〜
制作したイラストをつなぎ合わせて、動くアニメーションにしていく作業です。
アニメーションはどこまで細かな動きをつけかで、完成度が大きく変わります。予算にも関わる部分ですが、動画のクオリティを重視するのであれば、この工程に拘る必要があります。
編集が完成したら、クライアントは内容を確認し、修正点がある場合は編集と確認を何度か繰り返します。
“アニメーション”動画を制作する場合の流れ:MA・効果
期間:1日
こちらも実写動画と同様で、編集が完了した状態でナレーションやBGMを挿入し動画を完成させます。
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上記の工程を経て出来上がった動画を、最終的にクライアントがOKを出したら完了となり納品となります。
さいごに
一口で動画制作と言っても動画には様々な種類や表現方法があり、制作する動画によって様々な工程、フローがあります。また、すべてオーダーメイドで制作されるために、制作会社とのやり取りの頻度や密度が高くなるのも動画制作の特徴です。目的に応じた効果をの高い動画を制作するには、各フローを理解することはもちろん、コミュニケーションの取りやすい動画制作会社を選定することがとても重要です。
本記事の内容がこれから動画制作の外注をご検討される方の参考になれば幸いです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました!
この記事を書いた人
あかし れいこ
フレッシュタウンでWEB担当をしております。
動画マーケティングと展示会について役立つ情報をお届けできるよう日々精進。